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「この前テレビで漢方のことをやってたんですが・・・」

個人的な話ですが、最近テレビは基本的に見ていません。

と言うか、テレビのない生活をしています。

別に不自由は感じませんし、むしろテレビがない方が楽に生活できる気がします。

ただ、最近テレビで漢方の特集が何度かあったようで

患者さんからその話題を振られてしまいます(汗)

この前も

「私と同じような冷え性の人が1週間漢方を飲んだらすごく改善していたんです。

私はまだ時間がかかるのでしょうか。」

と言われてしまいました。(ちょい凹み)

その方の冷え性はかなり強いんですね。

冷え性の治療は得意というか、それが私の治療の根本でもあり

”火神派”と名乗っているぐらいですし、

経験上99%改善しているので普通は治せると思っていますが

1週間となると軽症の人でないと難しいです。

よく患者さんに

「漢方は長く飲まないと効きませんよね」

と言われたら

「そんなことないですよ」

という私からしても1週間は・・・どうかなって感じです。

どんな処方をしたのかなと思いネットで調べたら

症例が2例あってそれぞれ加味逍遙散と当帰四逆加呉茱萸生姜湯でした。

冷え性に比較的よく使われる処方で、しかも単剤。

普通に内科などでも処方されるレベルのものです。

私は冷え性の治療には軽症でも基本的により良く、早く効くように

組み合わせて処方するので、単剤ということはまずありません。

それに加味逍遙散はこのブログでも過去に書きましたが、

本来は冷え性の治療にはあまり適していない薬です。

ですからこれらの処方でしかも1週間ですごく改善される、

というのは私自身の臨床経験からすればすごく違和感を覚えます・・・


今日の初診の方もテレビの話をされた方がいました。

便秘で四逆散という薬で改善していた、というのです。

これは話を聞いた瞬間、”おっ”と思いました。

というのはこれは普通便秘に使う薬ではないからです。

この四逆散という薬は一言でいうとストレスからくる

緊張による症状を和らげてくれる薬です。

患者さんが言うには

「もともと便秘があるが、緊張すると決まって全く出なくなるのが

テレビの人と同じだった。」

と言うことでした。

薬としてはあってそうですよね。

しかし、四逆散はどちらかと言うと過敏性腸症候群による下痢に用いられる

薬で普通は便秘にはあまり効きません。

ところがこの薬の中には枳実(きじつ)という生薬が含まれており

これは量を多めに使うと腸の蠕動を促進して便秘に効きます。

ですから量の調整をすると便秘に効いてくれることもあるのです。

多くのドクターには便秘に四逆散を使うという発想自体がありませんから

これは専門家にとっても勉強になる非常にいい症例です。

冷え性の症例とのギャップがなんとも言えませんが、

久々にテレビの漢方の話で楽しい気分になれました。


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