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ういろうを買いに小田原へ

先日患者さんから小田原に”ういろう”なる漢方薬があって

昔からそれを飲むと胃の調子が良くなる、とお聞きしました。

知らなかったので早速ネットで調べてみると

なんと600年も前からあるらしい!

お菓子のういろうもここが発祥だそうです。

薬のういろうは小田原の本店に行かないと買えないそうで

早速東京の勉強会に行く途中に立ち寄ってみました。

建物がまず立派。ういろう本店

何と言ってもお城です(笑)

ちなみにここの近くに小田原城もあります。

中に入ってみるとお菓子のコーナーと

薬のコーナーが分かれていました。

短時間しかいませんでしたが、薬の方が良く売れていました。

薬のういろうは1人2個までしか買えないという制限があるのですが、

みなさん一番大きい5千円の箱を2つ買っていました。

私はお試して千円の一番小さいやつを一つ(笑)

印籠も売っていたので合わせて購入しました。

この薬のういろう(地元のタクシーの運転手はういろう丸と呼んでいました)

色んな成分が入っています。ういろう丸

桂皮、縮砂など安中散に近い成分も含まれて

いて胃に効くのもうなづけます。

面白いところでは畢撥(ひはつ)

が入っています。

畢撥は胡椒ととても良く似ていて別名長胡椒と言われるほどです。

香りや辛味もあり胃痛によく、また最近は血流改善に効果があると言われています。

それと阿仙が大量に含まれています。

この生薬は正露丸にも含まれていて、整腸、下痢止めの作用があります。

従って胃腸の症状全般に効いてくれるのがわかります。

ただそれ以外にも意外な生薬が含まれています。

例えば麝香や竜脳ですが、これらは専門的には開竅薬(かいきょうやく)と言われ

昔からいわゆる気付け薬の主要な成分です。

さらに薄荷や石膏、蓬砂もあり、これらは清熱、抗炎症作用があり

喉や目の炎症に有効です。

最初見たときになんでこんな訳のわからない組成なんだろう?

と思いましたが、印籠に入れてわかりました。

旅に出たときに風邪や胃腸炎、それから暑気あたりなどに

気をつけなければいけませんよね。

それを1剤でカバーするように作られているのだと思います。

もっとも外郎(ういろう)さんを小田原に呼んだのは北条早雲だそうですから

戦の時の常備薬として用意しておいたのかもしれませんね。

それぞれの症状に対する漢方薬ならもっと優れたものがたくさんありますが、

こういった薬が代々信頼されて600年も引き継がれてきている

というところに漢方医としてロマンを感じます。

せっかくなので私も胃が痛くなったらこれを飲んでみたいと思います。


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