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初心者向けの勉強会を行います(医師、薬剤師対象)

この前からブログでも書いていますが、

いろんなことが急速に展開したり、広がったりしています。

つい先日、昔の友達が30年ぶりぐらいに連絡をくれたのですが、

健康雑誌の副編集長をしていて漢方の話も聞きたいということで

他の取材のついでではありますが、わざわざ東京から会いに来てくれました。

一方私もその直前に東京に行っていて、ある先生と会っていたのですが

その先生が「新しく学会を作ろうかと思う」と言われて

話が面白そうだったので、私も「やりましょう、私も参加しますよ」と言いました。

もし、その学会が発足すれば中国から老中医を呼んで来れそうです。

そうなればと思うとワクワクします。

実は2年前から神戸中医学研究会という日本で一番古い中医学の勉強会の会長をしています。

そしてだんだんと今後の研究会やひいては日本の中医学の発展を考えるようになりました。

私は中医学を習得したおかげで、毎日楽しく仕事をさせていただいています。

その中医学に恩返しがしたいとも思います。

それで、この春から初心者向けの勉強会を開こうと思っています。

医師、薬剤師を対象に東京と神戸の2ヶ所で行う予定です。

当初は神戸だけで考えていたのですが、

今年は東京にも頻回に行く予定なので、それなら東京でもしようとお思い立ちました。

ハードなスケジュールになりそうですが、個人的には東京で行うことにより意義を感じているので

どちらも楽しんでできると思います。

おそらく4月からの予定ですが、詳細が決まればHP及びブログでお知らせします。

質問コーナー:補陽薬について

Q;八味地黄丸(補陽)、右帰丸、亀鹿二仙膠(補腎壮陽)について教えてください。
  
  これらは実際どのような症状の時に使い分けるのですか。

A;これらは一般に補腎の方剤という同じグループに分類されるものです。
  
  当然似ている部分もありますが、一方で少し違いもあります。

  今回はそれについてお話しします。

  まずこの中で一番よく知られている八味地黄丸をベースに

  考えていきたいと思います。

  八味地黄丸は金匱要略に出てくる大変有名な薬です。

  別名腎気丸と言われるように腎を補う代表的な薬です。

  この腎を補う作用というのは具体的にいうと主に

  ①補腎陽 ②補腎陰 ③利尿作用 ④強壮作用 になります。

  八味地黄丸は①〜④のすべての作用を持っていますが、

  ①と④の作用がマイルドです。

  これに対して右帰丸、亀鹿二仙膠は共に③の作用がほぼなくなり、

  ①と④の作用が強くなっています。

  つまりより温めながら元気を出すという薬になっています。

  その中で右帰丸は莵絲子、杜仲という補腎の中でも骨を強めて

  腰や膝などの痛みに効くような生薬が配合されており、

  さらに補血の当帰も合わさって血行を良くして

  痛みを和らげるようになっています。

  つまり温め、滋養強壮で元気にして、さらに足腰の痛みに効くという

  冷え性のお年寄りには非常にいい薬になっています。

  一般的に八味地黄丸よりも効果が強い点で

  補腎陽の方剤の代表格となっています。

  これに対して亀鹿二仙膠は亀板、鹿角、枸杞、人参の

  たった4つの生薬からなる薬です。

  しかし枸杞以外の生薬はそれぞれ、補陰、補陽、補気の最も効果の強い生薬

  といってもいいくらいで非常に強力な薬になっています。

  特に鹿角と人参が組み合わさることで

  滋養強壮、疲労回復の力がとても強くなっています。

  また先ほど莵絲子、杜仲が骨に効くと書きましたが、

  その作用も鹿角の方が強いと考えられ

  亀鹿二仙膠が骨密度を上昇させるというデータもあります。

  また亀板は潜陽の働きがあり、
 
  この方剤単独で陽虚浮揚を治療できると考えられます。
  
  以前も書いたように私は亀鹿二仙膠を服用していてその効果に満足しています。

  質問者様も機会があれば亀鹿二仙膠を試していただくといいと思います。


「この前テレビで漢方のことをやってたんですが・・・」

個人的な話ですが、最近テレビは基本的に見ていません。

と言うか、テレビのない生活をしています。

別に不自由は感じませんし、むしろテレビがない方が楽に生活できる気がします。

ただ、最近テレビで漢方の特集が何度かあったようで

患者さんからその話題を振られてしまいます(汗)

この前も

「私と同じような冷え性の人が1週間漢方を飲んだらすごく改善していたんです。

私はまだ時間がかかるのでしょうか。」

と言われてしまいました。(ちょい凹み)

その方の冷え性はかなり強いんですね。

冷え性の治療は得意というか、それが私の治療の根本でもあり

”火神派”と名乗っているぐらいですし、

経験上99%改善しているので普通は治せると思っていますが

1週間となると軽症の人でないと難しいです。

よく患者さんに

「漢方は長く飲まないと効きませんよね」

と言われたら

「そんなことないですよ」

という私からしても1週間は・・・どうかなって感じです。

どんな処方をしたのかなと思いネットで調べたら

症例が2例あってそれぞれ加味逍遙散と当帰四逆加呉茱萸生姜湯でした。

冷え性に比較的よく使われる処方で、しかも単剤。

普通に内科などでも処方されるレベルのものです。

私は冷え性の治療には軽症でも基本的により良く、早く効くように

組み合わせて処方するので、単剤ということはまずありません。

それに加味逍遙散はこのブログでも過去に書きましたが、

本来は冷え性の治療にはあまり適していない薬です。

ですからこれらの処方でしかも1週間ですごく改善される、

というのは私自身の臨床経験からすればすごく違和感を覚えます・・・


今日の初診の方もテレビの話をされた方がいました。

便秘で四逆散という薬で改善していた、というのです。

これは話を聞いた瞬間、”おっ”と思いました。

というのはこれは普通便秘に使う薬ではないからです。

この四逆散という薬は一言でいうとストレスからくる

緊張による症状を和らげてくれる薬です。

患者さんが言うには

「もともと便秘があるが、緊張すると決まって全く出なくなるのが

テレビの人と同じだった。」

と言うことでした。

薬としてはあってそうですよね。

しかし、四逆散はどちらかと言うと過敏性腸症候群による下痢に用いられる

薬で普通は便秘にはあまり効きません。

ところがこの薬の中には枳実(きじつ)という生薬が含まれており

これは量を多めに使うと腸の蠕動を促進して便秘に効きます。

ですから量の調整をすると便秘に効いてくれることもあるのです。

多くのドクターには便秘に四逆散を使うという発想自体がありませんから

これは専門家にとっても勉強になる非常にいい症例です。

冷え性の症例とのギャップがなんとも言えませんが、

久々にテレビの漢方の話で楽しい気分になれました。


私の師匠の師匠

陸幹甫.jpg

今日はたまたま私がネットで見つけた本を

ご紹介したいと思います。

それがこれ、「陸幹甫」です。

そう、これは誰あろう私の師匠の父君です。

そして編者の1人が私の師匠です。

何を検索していたのか忘れましたが、たまたまネットで見つけました。

これまたネットで売っているところを探しましたが日本ではなかったので

速攻中国のAmazonに注文して入手しました。

そしてこの前師匠が来た時に見せると、にやっとしていました。

師匠は奥ゆかしいというか、自分や家族のことはほとんど自分から話してくれません。

この本も弟子の私にくらい教えてくれてもと思うのですが、

それが師匠なんですね。

ちなみのこの本の最後のほうは師匠のことも紹介されていて

(私と一緒に)神戸徳洲会病院で勤務していたことも載っています。

それを見つけた時はちょっぴり嬉しかったですね。

いつかこの本を翻訳したいと思います。

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