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「物質としての陰」について

一昨日の勉強会の後に

「陰がよくわからない」

という質問を受けました。

日本漢方にはない概念なので難しいですね。

説明が足りなかったかもしれませんのでここで少し補足させていただきます。

「基本物質としての陰」というのは

私自身がイメージするのは車のラジエーターのようなものです。

もう少し言えばその中の冷却水のようなものでしょうか。

漢方の世界ではみなさんよく知っているように

生姜などの体を温めるものがあります。

この世界は2極性の世界ですから、

温めるのがあれば冷やすものもあります。

中医学的にはそれぞれが物質としての「陽」と「陰」になるわけですが

特徴的なのは他の基本物質と違ってこの2つは正反対の物質であり、

一対となって作用しているということです。

つまりバランスが重要と言えます。

陽が減れば陰が相対的に多くなって冷えるようになり

陰が減ればその逆で今度は陽が強くなって熱くなります。

普段の生活で意識することはないと思いますが

熱くも寒くもない正常な状態というのは

中医学的にはこの2つのバランスが取れている状態ということなのです。

漢方の基本物質としてよく言われる気・血・水はもちろん重要ですが

体が冷えたり、あるいは熱を持ったりすると

気・血・水の全てに影響が出ます。

ですからその意味では気・血・水よりも

陰陽がより重要と考えられます。


陰虚の状態は熱くなりますが、それに伴ってほぼ必発してくるのが乾燥です。

清熱する薬は代表的には黄蓮などの苦味の強いものですが

これらは一般的に乾燥させるので陰虚の治療には向きません。

石膏もしかり、大量に使うと乾燥してきます。

陰虚には生地黄、玄参、亀板などの緩やかに清熱しながら

潤す作用のあるものが滋陰薬として用いられます。

使う生薬も違ってくるため熱の状態でも実熱と陰虚の虚熱を分ける必要があります。

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